バレエと体幹
10月のことですが、小学2年生の甥っ子が通っている、バレエ教室の発表会を観に行ってきました。
球技のバレーは20代の頃、とても好きで、全日本の試合はもちろん、実業団の体育館へ練習を見学させて頂きに行ったこともありますが、踊る方のバレエとは、今まで全く縁がなく、ナマで観るのは今回が初めてのことでした。
正直、甥っ子のような子どもたちの発表会だから、そんなにたいしたことないだろうと思っていましたが、なんと、プロのダンサーさん(という表現で合ってますか?(^^;)も出演されていて、それはそれはすごかったです。
やはりバレエですから、習っている子たちは女性が多く、男性のプロの方が助っ人で来られていたのですが、皆さん、名前のあるバレエ団でご活躍のプリンシパルの方だそうで、いきなりホンモノを観ることになったわけです。
しなやかで、軽やかで、伸びやかで、優雅で、力強く、大きく、圧倒的な存在感でした。
とにかく、美しいのです!
素晴らしく、美しいのです!!\(◎o◎)/
観ているだけで幸せな気持ちになり、人間の可能性は果てしないなと思いました。
特に素晴らしかったのは、東京バレエ団のプリンシバルである秋元康臣さんと、新国立劇場バレエ団のプリンシパルである八幡顕光さん。
秋元さんの、ステージを大きくぐるっと、ステップを踏みつつ、クルクル回っていく姿には、勇気をもらい、なぜか吠えたくなり、それはそれはもう感涙ものでした!(T◇T)
八幡さんの青い鳥は、足さばきが本当に鳥みたいでした!(≧◇≦)
お二人が舞うと、場内の空気が変わり、ステージへの集中度と熱気が上がり、本気の拍手が沸き起こるのです。
言葉にすると陳腐ですので、ぜひ、ご自身の目で観て頂きたいと思います。(^^;
なんだろうなあ、これは?と思ったのですが、お二人は体幹がものすごくしっかりされていて、どんな動きをしても身体がブレないのです。
スピンの時も軸がしっかりしていて、重心が下にあり、身体全体が安定していました。
教室の女の子たちも頑張ってはいましたが、長時間のスピンになると、軸がブレて、身体が傾いていってしまうんですよね。
重心が下がっていて、体幹が安定しているからこそ、速い動きも細かい動きも余裕をもって出来る、だからこそ、指先まで、いや、爪先まで神経の行き届いた、かつ、自然な流れの美しい動きが出来るのではないかと思いました。
「ザ・体幹」というものを、見せて頂いた思いです。
今まで、自分の経験と合わせて、音楽をやっている人には絶対良いと思っていましたが、ダンサーさんにも間違いなく体幹チューニングは良いと思います。
それから、バレエほど音楽と密接で、音楽を表現しているものはないなとも思いました。
フィギュアスケートやシンクロナイズドスイミングとか、色々音楽を表現するスポーツは好きで観てきました。
しかし、その音楽にその表現はあてるのはちょっと「?」と思うこともしばしばありました。
それはまあ、スポーツだから、そして、競技会だから、ということになるのかもしれません。
バレエは、ミュージカルと違ってセリフも一切ありません。
音楽と踊りだけで、あれだけの世界観を表現できるのはすごいなと思いましたし、音楽の拍とダンスがよく合っていることにも感心しました。
チャイコフスキー先生、お見事です!(^^)
そんなわけで、新しい世界を見せてくれた甥っ子に感謝です。(^^♪
あ、甥っ子は甥っ子で、いつになく真剣な表情で真面目に踊っていました。
狼さん役で、ずっと両手を挙げているの、大変だったと思います。よくがんばりました!(^^)v
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