イチロー語録

イチロー、言わずと知れた、2016年にアジア人初、メジャーリーグ通算3000安打という大記録を達成した、マイアミ・マーリンズ所属のプロ野球選手です。

イチロー選手がいかに偉大であるかは、今更書く必要はないと思いますが、イチロー選手は、今までにもたくさんの名言を残されています。

そして、最近、自分がたまたま知ったイチロー選手のスピーチが、またもやとても胸に響いたので、ここに書いておきます。

1996年から始まった、イチロー選手が大会長を務められている『イチロー杯争奪学童軟式野球大会』では、毎年、優勝・準優勝チームは、直接イチロー選手から表彰されるのですが、以下は、2016年12月23日に行われた閉会式でのイチロー選手の挨拶です。

硬式球■第21回大会閉会式 イチロー選手メッセージ

<大会長 マイアミ・マーリンズ イチロー選手>

「みなさん、こんにちは!

(声が)小さい…。こんにちは! マイアミ・マーリンズのイチローです。

ここにいる3チームのみんな、本当におめでとう。
199チームの中から、3チームに残ったこと、勝ち上がったこと、本当に凄いと思います。僕は5チーム(ナ・リーグ東地区)の中で今年も3位でした。

今年の僕がみんなにかけてあげられる言葉を少し探してみました。

今年メジャーリーグで3000というヒットを達成することができました。こういうことがあると、たくさんの人から褒めてもらえます。

そして、イチローは人の2倍も3倍も頑張っていると言う人が結構います。でも、そんなことは全くありません。

人の2倍とか3倍頑張ることってできないよね。みんなも頑張っているからわかると思うんだけど。頑張るとしたら自分の限界・・・自分の限界って自分で分かるよね。

その時に自分の中でもう少しだけ頑張ってみる。ということを重ねていってほしいなというふうに思います。

みんなが今、ボクを目の前にして・・・日本のプロ野球で何年かやってアメリカに行って16年終わったんだけども、そういう目に見える結果を残したからそんなふうに言えるんじゃないかって思っているかもしれないけど、それは全く違っていて、僕もみんなと同じように野球少年だったし、ここに今日来てくれた関根選手(DeNA、同大会からプロ野球選手になった)もみんなと同じ。
しかも彼は毎年、1回戦負けの選手でした。ね?
みんなの方が成績がいいんだよ。現段階では。

彼もきっと人との比較ではなくて、自分の中でちょっとだけ頑張った。そのことを続けていくと、将来、思ってもいなかった自分になっている。と僕は思うし、実際、僕だってメジャーリーガーになれると思っていなかったし、アメリカで3000本打てるなんてことは全く想像が当時できなかったんだけど、今言ったように、自分の中でちょっとだけ頑張ってきた。

それを重ねてきたことで、今現在(の自分)になれたと実感しているので、今日はこの言葉をみんなに伝えたいと思います。(以下略)」

■『イチロー杯争奪学童軟式野球大会』公式サイトより引用

自分が20代の頃、楽器の練習を毎日毎日続けてはいましたが、なかなか上手くならんなあと思っていた時、

小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。

という意味のTVCMのイチロー選手の言葉が突き刺さり、衝撃を受けました。

こんなすごい選手でも、地道にコツコツなのか、と。

他にも

今自分にできること。頑張ればできそうなこと。
そういうことを積み重ねていかないと、遠くの大きな目標は近づいてこない。

少しづつ前に進んでいるという感覚は、人間としてすごく大事。

イチロー選手は何度も、自分の中で少し頑張ることを続けることの大切さを伝えてくれています。

そして、自らがそれを実践し、証明していることがすごいと思うのです。

ただ、そうは言っても、その「ちょっと頑張る」ことや「続ける」ことが大変なんだよ~ (+_+) という方もいらっしゃると思います。

そんな時に、自分は、イチロー選手みたいなすごいプロ野球選手でさえ、ヒットが打てるのは3割で、7割は打てていないんだ、ということを思い出しています。

だから自分みたいな凡人が失敗するのは仕方ないというわけではなくて、イチロー選手も同じ人間なのだな、という確認と、いきなり10割は無理でも、「よし!」と思える確率を上げて行こうと前向きな気持ちになれるのです。

さあ、皆さんも、ちょっと頑張って、遠くを近くに引き寄せましょう!
(^^)v

追伸:

言ってるヤツより やってるヤツ

 やっているヤツより できたヤツ

体幹チューニング創始者である須田先生の須田塾カレンダー、3日のお言葉です。